ビットコイン価格が暴落すると「それ見たことか!」と嬉々としてその様子を伝える報道が増えますが,『価格の下落』と『制度の崩壊』は,まったく別の次元の話であることに注意する必要があります.
再三報道のある通り,ビットコインの時価総額は2017年末には20兆円を超えています.
確かに,トヨタやシティグループの時価総額も超えるというのは,バブルであることを懸念させるのに十分すぎる規模ではあります.
しかし同時に,『価格の下落』と『制度の崩壊』を,区別して考える必要もあるでしょう.リーマンショックで米国株が急落したりリーマンブラザーズが破綻したりしても,米国から(ましてや世界各国から)株式市場そのものがなくなったわけではありません.
手痛い失敗をした市場参加者もいるでしょうが,うまくやりおおせた参加者もいるはずです.要するに,市場は存在し続けており,取引は続いているのです.
取引が続いている限り,人類はその市場がもたらすチャンスを与えられ続けているのです.
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